新潟の地理や気候と美味しいお米との関係

日本国内においては、コシヒカリというお米が、際立って高いブランド力を誇ってきました。このコシヒカリは全国で栽培・収穫されていますが、信越地方の新潟で作られるコシヒカリは圧倒的な美味しさであると評判です。では、なぜ新潟で作られるお米は美味しいのでしょうか。
さまざまな理由がありますが、まずは新潟県の秋の平均気温がお米を作るうえで、最高の環境であることが挙げられます。また、昼夜の寒暖差が激しい中で、稲にたくさんのデンプンが蓄えられていくこと、秋における日照時間の長さなども美味しさの秘訣です。
自然の恵みという意味では、新潟県の南東部には高い山がたくさんあり、その山林の木の枝についた葉は秋になると枯れて下に落ちます。枯れた葉が元となっている腐葉土は、栄養分が豊富です。その上に積もった雪が春に溶け出すと、雪解け水は川を伝って下流域に流れていきます。腐葉土から染み出た豊富な栄養分を含む水は、下流域に広がる田んぼの稲の生長を助け、美味しい米作りに大きく貢献してきました。
その他、新潟は米作りの歴史が長く、農家は情報交換をしながら米作りの技術を向上させています。そのため、他県の農家は、新潟と同じレベルのお米をなかなか作ることはできないのです。
お米好きであれば、米どころである新潟に移住したいと思う人もいるかもしれません。新潟のお米の作付面積は、同じ米どころといわれる秋田や宮城はもちろん、北海道さえも上回って全国第1位といわれています。そのため、お米に囲まれた生活をしたい人にとって、新潟はある種の天国といえるでしょう。

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